聖なるいじめられっ子の冒険

このブログは昔の作家の面白エピソードを主に紹介しようと思っています。よろしく

人生の遅れについて

人生経験が人よりひどく少ない気がする。

考え方は幼く、大人なら当然できて当然のことができない。

周りが結婚や子どものことで悩んでいるとき、自分は彼女欲しいなんてことを考えている、まるで中学生。、全く成長していない。

 

考えてみれば僕は昔からこうだった。中学生の時は小学生並みの成熟度合いで、大学生になっても高校生に毛が生えた程度だった。

周りが楽しんでいることに興味がなく周囲で流行っていることから背を向け続けたことへの報いだろう。

僕はきっとこうして周回遅れの人生を送るんだと思う。学歴とか仕事とかじゃなく、人間関係に関して著しく未熟で、救いようがない。

 

人間関係に慣れていくには訓練しないといけない。友達の作り方。クラスでの振る舞い方、友達グループで旅行に行った時自分が何をすれば喜ばれるのか、恋はどうやってするのか、失恋はどうやって受け止めるか。そういうものを普通の人は本当に小さいうちから体で覚えていっている。僕はそこから背を向けていたせいで履歴書で言えば数十年分ぽっかりと空白になっている。人生経験に関してはね。そりゃあ相手にされるわけがないよね。

 

今思えば、限定された人間関係が用意されていた学校という空間でもっと積極的に人と交わればよかった。ライオンの赤子が遊びで狩りを覚えるのと同じく、学校という箱庭で鍛えてから社会に出て行くべきだった。それらをサボっていたせいで僕は社会で相応しい振る舞い方のできなおっさんになってしまった。

 

前にもツイッターかどこかで言ったことがあるけど、子供のうちは周りとは大して差がない。みんな同じような容姿、同じような学歴、同じような人生経験しか持ってない。果たして小学生同士でどれだけ魅力に差があるだろうか?どれだけ人生経験にがあるだろうか。

だけど、もう遅い。人生経験は天と地ほども離れ、人間としての魅力ではもう絶対に追いつけない。大学時代、普通の男が友達と旅行に行って運転手を買って出たりコーヒーを差し入れたり、気遣いや優しさを学んでいるとき、僕は誰も訪れることのない部屋で一人コンビニ弁当をがっついていた。苦しかった。周りの男がバイトを頑張って彼女に高いプレゼントを買っていたとき、僕はアニメを見ってブヒブヒしていた。つまらなかった。

今ではどんなときにどんなプレゼントをあげるのが適当なのか、それすらわからない。

絶望の周回遅れ、人がとっくに通り過ぎた景色を少しでも取り返すために、必死になってジタバタ駆け抜ける人生。

 

もう終わりだ

 

寝たろーでした。