聖なるいじめられっ子の冒険

このブログは昔の作家の面白エピソードを主に紹介しようと思っています。よろしく

貿易のお仕事

どうもお久しぶりです。

3年寝太郎です。

 

えーこの半年間いろいろありまして、特に何もしていないんですがブログの更新を怠ってました。

 

実は、現在僕は貿易関係の仕事についています。そこで貿易の仕事についてツラツラーっと書いていきたいと思います。

 

では、貿易とはなんぞや。

たぶん厳密な定義はあるんでしょうけど、ここでは「国境を越えて物品を売買する」ということにします。

国境を越えるとどうして普通の売買、例えば八百屋でキャベツを買うのと異なっているのでしょう。日本国内で生産・消費されるキャベツだって生産者が居て取次ぎがいて卸がいて小売を経た後で初めて消費者の手元に届きます。複雑さでは似たり寄ったりなのに、一体何が違うんでしょうか。

 

国境を越えるということは税金や商業を管理する政府が変わるということです。そうすると、当然ルールが変わってしまいますね。商売というのは、メーカーさん*1出荷して、ユーザー企業さん*2それを受け取るまで続きます。なのに国際貿易だと買う人が商品を受け取る前に国境を超えるので、商売が完了するまでにルールが変わってしまうわけです。

これが非常に困る。

例えば、日本のメーカーが中国の企業Aに製品を輸出し、Aが加工し中国国内で販売するとしましょう。

 

日本のメーカーは国内工場で生産し、それを神戸なり東京港なりに輸送し、通関が済み次第船に積みます。そうしたら船を運行する船社がどんぶらどんぶらと中国の港まで運んでいきます。着いたら今度は中国側で輸入通関を切らないといけません。通関が無事済めば晴れて中国国内で販売できます。

 

この時、日本国内は日本のルール、公海上は国際ルールときて中国で通関を切った途端今度は中国のルールで処理されるわけです。

非常に面倒くさいですね。

 

 

というわけで貿易というのは大変なのです!というお話でした。

しかも、色んなバックグラウンドを持った人が交渉するので、個別に契約を結んだ場合「言った言わない」「そういうつもりじゃなかった*3等々揉め事が量産されてしまいますよね。

 

これに対応するためには誤解の余地の少ないルールを全ての人が合意しておく必要があります。例えば国際条約のような。

貿易にもたくさんの国際的合意があります。

今回はIncotermsについてお話します。

 

Incotermsとは、いろんな貿易の条件をパッケージにしたもの。

FOBとかCIFとか、いろいろあるんですが例えばFOBというのは輸出者側の港で甲板上に乗せるまでは責任は輸出者にありますよ(Free On Board)、というもの。

逆に言えば出航後は輸入者に責任が移るので、出港後に事故が起きて製品が使えなくなった場合は輸出した側は賠償しなくて良いのです。

めんどくさいですね。

貿易関連の仕事はめんどくさいことばっかりです。

 ため息。

 

次回は職場で怒られが発生した場合のことを書こうと思います。

それでは。

*1:売る人

*2:買う人

*3:言った当人は99%不利に取られる可能性を察していたが面倒なのでこう言って被害者になりすます