聖なるいじめられっ子の冒険

このブログは昔の作家の面白エピソードを主に紹介しようと思っています。よろしく

東京下町ライフと都心の日々

 こんにちは、ネタローです。

 

 アラサーフリーターだった僕が就職してから二ヶ月経とうとしています。仕事は慣れないし細かいことで怒られるしで日々死にたくなっていますがなんとか生きています。

 

 

 ところで、僕はいま江戸川区というところに住んでいます。字面だけで治安の悪そうな町ですが、実際悪いです。

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水没予定地。夏にも海の底に沈む可能性あり



 駅前をでかでかと刺青(タトゥーではなく)入れたおっさんが歩いてたり、親族かき集めても大卒が一人もいなそうなヤンキーが、歩道にワゴン車を乗り入れてタバコ吸っています。今は大丈夫だけどきっとトラブルに巻き込まれることでしょう。

 

 さて、僕は自宅が東京東側のごちゃっとした町にある一方で職場は結構都心にありまして、いわゆるオフィス街で働いております。そうすると、嫌でも目につくのが東京内格差というやつです。ちなみにこの言葉は僕が作りました。

 

 

 昔から皇居より東側は治安悪いとか、特定の地域を指して陸の孤島とか言われていたわけですが、それ以上に地域の体力というか、自治体の裕福さを含めた余裕というものがものすごく生活に影響するな、と実感してます。

 

 これは別に江戸川区が他の裕福な区と比べて荒れているとかではなく、 なんというか絶妙に気が利かない

 例えば駅の改札数。乗降者数に対して圧倒的に数が足りないため朝夕のラッシュ時は改札でまず行列ができます。これはもともと田舎だったのが近年人口が増えたという江戸川区ならではかもしれません。ちなみに都営新宿線の混雑率150パーセントはかなり眉唾です。おっさんの脇に顔をうずめながら出勤した経験からいって、おそらく現在ピーク時は180パーセント程度はあるんじゃないでしょうか。

 

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月曜から金曜までの僕。もちろん前の可愛い方です。



 他にはスーパー。果物売り場が他の地域に比べてすごく小さいです。そこそこの大きさのチェーン店に行っても、果物なんてオレンジとバナナが置かれていればいい方です。小売りの八百屋や魚屋がまだまだ生き残っている地域なので、それが一因かもしれませんが、それでも発泡酒や惣菜、ジャンクフード売り場の方が断然大きいです。

 やはりヤンキーはバナナ以外果物を知らないのでしょう。しかもそのバナナすら高い! これではヤンキーすらバナナ生活を楽しめません。結局ヤンキーもインテリもおじいもおばあも仲良く果物のない生活を送ることになりました。

 

 アメリカに行っている時、フード・デザートという言葉を聞きました。food desertとは食の砂漠化、要するに買い物難民問題のことです。郊外型スーパーの出現に伴い地元スーパーが撤退し、特に古い住宅地において生鮮食品などの摂取が不十分になってしまうことがあります。

 わが町江戸川区でも一部の栄えた駅周辺では多すぎるほどのスーパーが見られる一方で、急行も止まらず、地下も安い地域にはほとんど選択肢が存在しません。僕の住む駅にはなんだかんだ言ってスーパーがあるのでFood Desertと言うほど大きな問題ではないんですが、やはり果物が売れない地域に住むのは少し辛い。きっと愛するこの新しい故郷も、バナナと一緒にゆっくりと寂れていくのでしょう。

 とりあえず自転車を買って少し離れた駅でも買い物に行けるようにするのがバナナを毎朝食べられるヤンキー生活を維持する唯一の方法かなーと思います。

 

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バナナを求める我々江戸川区



 

 こんな記事を書いている間にも路上でうずくまった老婆が奇声を上げるのが部屋まで届いてきます。きっと日曜の夕方から泥酔して道端に倒れこんでいるような人たちにも、席替えで好きな子の隣を引き当てて胸をときめかせた時代もあったんだろうな〜と哀愁に浸りながらご飯を作ります。

 

それでは。

ネタローでした。